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風の画家中島潔が描く金子みすずの世界

岐阜市歴史博物館で開催されていた”風の画家中島潔が描く金子みすずの世界”に行ってきた。付き合いのつもりで出かけたのであるが、思いっきりはまった。
中島潔の絵も金子みすずの詩もとても良い。
中島潔の絵
悲しげな目をした子供(特に少女)の絵が特徴的。映画”鉄道員(ぽっぽや)”でゆきこという娘が、死の直前に夢を見せる場面があるが、そんな感じ。幻想的で甘美で悲しい。
絵本”マッチ売りの少女”の絵は、不覚にも泣きそうになった。少女が馬車のせいでよろけてしまったところ、マッチをすってぬいぐるみなどの夢を見るところ、おばあちゃんに連れられて天国にいくところ、大量のマッチを使い果たし微笑みながら凍死しているところ。中島潔がイラストを描いた絵本”マッチ売りの少女”を見つけたら絶対に買おうと決めた。

金子みすず
大漁”と”雀”が良かった。
とても繊細で、冷ややかに事実を見る目と暖かいまなざしのコントラスト。
自分達が普段使っている、嘘をついたり、言い訳したり、罵倒したりといったくだらない日本語とは異なり、ひとことひとことが身に染みる。
心洗われるとはこういうことかと思ふ