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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

”奇妙な構図”が奇妙でもない状況って

@ITの記事
 私たちは仕事を頼まれた立場でありながら、発注者にその意義を説明するという、奇妙な構図に置かれることになってしまいました。
という一文があった。
”発注者に対して、受注者がその意義を説明する”という自体は、発注者側の担当者が代われば当たり前だと思っていた。プロジェクトが実質的に動き出してしまってから、キーマンが抜けて、発注が止まってしまう・・という状況は、悲劇と言えば悲劇。でもありがちって言えばありがち。
その際に、以前の担当者から後の担当者に資料的なものが引き継がれていなかったり、スキルや問題意識が異なり、”説明しなおし”となり、多大な時間が失われることも確か。

しかし、そんな「なんだかなぁ」な状況なら、↓こんなのもある。

自分の(あまりにも不遇な)経験から言えば
・発注仕様の訳の分からなさは日常茶飯事(目的や目指すべき効果を適切に表現できていない)
・発注者が用意すべき比較資料(相見積り、比較表)を準備する
・発注者内で上申する際の資料を代行で作成する
・担当者が代わって仕様面の調整が振り出しに戻っても費用面の見直しは無し
・新しい担当者が全く意欲的ではなく、目的に対する懇切丁寧な説明が必要となる

・・・なんていう”奇妙の極致”のようなことまでする。

発注を受ける側が、発注者の便宜を図る。お金を払うのが発注者である以上、発注者の権限は拡大することはあっても、縮小することは絶対にないのである。

発注者が自分が発注する目的、対象、メリット、リスクなどなどを外部の業者に丸投げするっていう構図。
「なんか知らんが、自分に有益なものを持って来い」って感じ
王様かっ!殿様かっ!

※しかしながら、この手の過剰サービスによって、顧客の信頼、安心を得られ、受注に一歩近づくのは確かなんだな。サラリーマンは辛いよ