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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ルー語大変換/ルー大柴

ルー語大変換
ルー語でおなかいっぱい
ちょっと幸せになれるルーの世界
童話、日常会話、ことわざ、名文などがルー語に変換されるのだが、特に面白いのはことわざ。
センテンスが短いので、センスや切れ味が問われる。
たとえば
・良薬はマウスにビター
・バッドボーイ世に憚る
・泣き面にビー
・寝耳にウォーター
・火中のマロンを拾う
・死人にマウスなし
文末には、ルー語変換のプログラム開発者”富田氏”との対談もある。この中で、プログラムの処理が垣間見える発言があり、面白い。

品詞分解の後、名詞だけをルー語に変換するらしいのだが、この時変換比率を設定できて、50%くらいだと本物の”ルーらしい”ルー語になるのだと言う。出現する半数の選び方にセンスが必要だと言っている。
また、ルーが使うトゥギャザーは”いっしょに”という意味だけでなく、会う、遊ぶなどの意味としても使われているなどの指摘があった。ルー語は、ただ正しい英語を置き換えるのではなく、意訳みたいなもの、誤訳的なものが面白いのだと思う。その確信犯的な誤訳が、文脈の中で浮いていれば浮いているほど面白い。
たとえば”死人にマウスなし”。”デスボディに口なし”では全然面白くない。”ゾンビにくちなし”なら結構面白いか。w

それから、ルー語変換に使われている単語は約2000で、中学英語程度のものから選んでいるらしい。
その昔(今もかな)、人工無能という、何の役にも立たない、ジョークプログラムがあった。
人工無能のテクノロジーをユーズした”自動格言マシーン”も面白かった。
標準語で入力すると関西弁に変換されるインプットメソッドとか。
何か、こういう言葉を楽しむプログラムって魅力的だな。しかも、完全に役立たずで、楽しみだけのために、結構な技術や労力を使うってのが。