エクセルの機能に、”Webページとして保存”という機能がある。
マクロから使う場合には、ActiveWorkBook.PublishObjects.Addなんていう方法で、領域やHTML書き出しのオプションを指定してHTML保存できる。
このWebページ保存機能、例えば、グラフを5つ含むグラフなら、エクセルファイル名.files\**_image001.gifなんていう連番付きのGIF画像を生成してくれる。*
・・・で、常に連番のグラフが正しく（エクセル上のグラフオブジェクトと1対1で）生成されるものと思いきや（そういう仕様だと思い込んでプログラムを作成したら）、Office2000とOffice2003で違う動きをすることが発覚したのである。
※連番の付きかたにも注意が必要。左上からグラフを描画すると思いがちであるが、複数のグラフを横並びに配置したとき、右側のグラフであっても、垂直方向にちょっとでも上に出ていると、番号が若くなってしまう。これはかなりびびる。なんちゅう仕様や
Office2000は全く問題なく（素直に）グラフオブジェクト1つに対して、GIF画像をひとつ生成するようだ。
しかし、問題はOffice2003である。こちらは、ご丁寧にも同じような内容の画像（例えば、円グラフで、グラフ領域の大きさも同じで、パーセントが同じ＝生成される画像が同じ）を間引くのである。
例えば、グラフ8とグラフ5が同じような内容であった場合、グラフ8の画像は生成されず、リンクが005.gifに張られるということ。グラフ9やグラフ10が存在する場合は、その後の連番がずれることになる。
同じような画像がたくさん生成され、ブラウザで描画されることを考えると、同一画像で代表されていても（個人がデータをWeb公開する程度の普通の用途なら）確かに全く問題ない。
結論を急ごう。
エクセルがグラフを間引く仕様に変更された（たぶん）。
↓
エクセルにグラフが同一ではないと認識させられれば、グラフが間引かれることはない。（きっと）
↓
グラフタイトルに連番（グラフ番号）を入れ、目立たないフォントサイズ、目立たない色で隠すことで、だませる（確認済）
※もちろん、元々グラフタイトルに有益な文字列を入れているのなら、元からユニークなグラフ画像として書き出されているはずだ。
教訓：エクセルの機能を部品として使うと、（表面化されない）エクセルの仕様変更に悩まされることとなる
