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下流喰い〜消費者金融の実態/須田慎一郎

常々気になっていること”消費者金融”について
悪魔のビジネス・モデルと歯に衣を着せないモノ言いをしている新書を発見。
早速購入して、目を通してみると・・・
これがまぁ、呆れるほどの実態になっちゃってるわけです
全就業人口の1/4にあたる2000万人がサラ金のお世話になったことがある←ふんふん、聞いたことありますな。この話
米フォーブスの日本の富豪リストの二位にアイフル社長、三位が武富士前会長、五位がアコム会長←アイフル社長が二位になったってのは聞いたことあったけど、三位、五位って続くわけですか・・・唖然
消費者金融の市場規模はGDPの25パーセント・・・っておいおい!すげーことになってんな
自己破産者の数が、住専問題の頃の4倍で、大都市で就学援助を受ける子供の数が、4人に一人〜二人に一人・・ってどんな国だ?
貯蓄ゼロ世帯が、全産業労働者の23.8パーセント・・・・あらら
年間所得が、平均の半分に満たない人の割合である貧困率がそれまでの一桁台から二ケタ台にジャンプ!

景気が上向いただの、勝ち馬に乗れだの
「うるさい!」ってんだよね。
この本にも書かれてることだが、”ホスト狂いが転落への第一歩になってる”っていうのに、TVでホストが華々しく取りざたされていたり、挙句ホストを主人公にしたドラマまでやってる始末ですわ。それは”陰のドラマでしょ!本来”ってなもんですわ。普通のOLがホスト狂いになって、街金を紹介されて、挙句借金総額+50万で売られ、ダークな世界に身を落としていく過程なんて、ドラマでは表現されない。TVCMはサラ金ばかり。”ターゲットは低所得な若者”って、TVも一役買っちゃってるんですよ。しかも、サラ金、街金、ウラ金を追求するジャーナリストへの(広告代理店からの)圧力、タブー。
多重債務者が350万人って、「おかわいそうに」としか言いようがないものの、どうなっちゃうんだろうねぇ、その人達。借りるのも悪いが、無担保(体か、保険金が担保なんだろうけどさ)で貸し付けるのもなぁ。借りる方が、押し迫った生活のためってんじゃなくて、(自分の収入に見合わない)欲しいモノを買うためだったら、「どうにでもなっちまえよ」って思うけどね。身分相応っていうこと。
なんせ就業人口の1/4だもんな、周りにサラ金に手を出しちゃった人間がいても全然おかしくない。
自分の身内がそっち方面に行っちゃった場合、自分がどう振舞うのかを考えておかないとな。
基本的には、「自分でなんとかせぃ!」ってことなんだけど、ひどいことになっちゃう前に、相談に乗ってもらうか、弁済できる金額の範囲内で一言欲しいよなぁ。弁護士の頼りになるにも金掛かるし。
ひでぇ話だよ。下流喰い