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”STOP借りすぎ”の前に”STOP貸し過ぎ”。欺瞞的なTVCM

STOP借りすぎ
コップの水が溢れる映像と共に「借りすぎに注意しましょう」って感じのTVCMが流れている
TVCMを頻繁に入れる、審査を甘く見るなどで、借りすぎを大いに奨励したうえに、取立てが失敗しても(保険などを使って)絶対に損をしないような経営をしている消費者金融各社が何を言っているのか?と思う。
元本だけ返せば、とっくに返済期間が終わっているのに、いつまでも返せないのは何故なのか?
金利が法外だからだ)
他金融機関で借りられないような人間が、何故消費者金融で金を借りられるのか?
(わけありでも何でも、軽い審査だけで金が借りられるからだ)
借りすぎの状況に置かれた人が、複数返済の整理のために、別の消費者金融に金を借りる・・・その連鎖が”返せなくなった”人の常套パターンじゃないかのか。
むしろ、「返しすぎ注意!」だったら良心的だな。
「法定金利で再計算した場合の総額以上は、返却しなくてもOKです!」っていう力強い啓蒙メッセージ
社会正義を演出するなら、「返しすぎ注意!」か「私たちから借りる前に、親類縁者から」とかね
「STOP自己破産」とかか

「借りたもん返せっちゅうのが常識ちゃいまっか?」って良くある取立てのセリフがある。
(これに対しては「借りた分プラス法定金利分だけ返します」とか「すでに法定金利で計算した場合のお金は返したはずです」と答えればよいはずなのだが)
確かに倫理的には借りた方が悪い、返せないのに借りる人間に何の弁解の余地はない。
しかし、多くの不幸の温床になりながらも、頻繁にTVCMを行い、不幸を増長させておいて
「STOP借りすぎ」というのは、あまりにも厚顔無恥だと思う。
少なくとも”上お得意様”に対して、つばを吐くというか、説教を垂れるとは、なかなか見上げた姿勢である。お金に困ってる人、銀行などの金融機関からも見放された人を、本当に救おうっていう社会的使命に燃えているんだったら、低い金利で無審査で貸し付けたら良い。
※もちろん、そんな”弱者救済の使命感”で商売してるわけじゃなくって、支払い能力もないのに、消費したい病のお馬鹿ちゃんを毒牙にかけて、吸い尽くしてやろうっていうのが本音なんだろうけどね。どんどん返済が難しい蟻地獄を斡旋していって、最後いくつくところはあそこですわ。