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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ステイディアム・アーケイディアム/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

久しぶりのレッチリ。アルバム”母乳”の頃に聴いていたが、長い間遠のいていた。
2年ぶり9枚目のアルバムだそうだ。(メンバーはすでに40代)
一見したところ、2枚組で気合が入っているのであるが、どうもピンと来ない楽曲ばかりだ。数打ちゃ当たる的な選曲にしか思えない。アルバムの1曲目って、それ以降の楽曲を聴くためのモチベーションを持たせる重要な役割があると思うのだが、全く気が抜けている。購入の後悔が襲ってくるまでには数曲聴けば十分であった。
2枚を通しで聴いて、2曲くらい「おー、これこれ」という曲があったが、どれも美容院などで掛かっているBGMレベルのファンクロック。こうやって文章にしているのに、曲名をひとつも挙げられないのが寂しい限り。

具体的に言えば、メロディやリフがワンパターン。サウンドにも曲ごとの色がなく、すべてありがちなファンクロック。アマチュアでさえ、シンセコンピュミックス、サウンドエフェクト、アンプのセッティングを細かく変えたり、ドラムのミックスを変えたりするのに、このアルバムと来たら、本当に大学生の金の掛からない一発録音的なサウンドなのである。それなら曲本来の魅力で聞かすのかといえば、前述の通り。
レッチリは「アルバムよりもライブパフォーマンスの方が断然面白い」ことは百も承知であるが、曲が平凡ではどうしようもない。局部にソックスをはかせて、奇をてらうくらいしてもらわないことには全く納得できないのである。ストーンコールドブッシュのライブ映像ではじけていたレッチリが懐かしい。元気を売り物にしていたバンドが、(殿堂入りしたDeepPurpleのように)つまらないおじさんバンドになっていくようで辛い。
同じく、久しぶりに聞いて残念!と思ったリビングカラーのアルバムでも、それなりに「あー、こういうチャレンジもしてるんだなぁ(進化してる)」と新鮮な驚きがあった。
残念!
もう、以降レッチリのアルバムを購入することはないだろう。