y-matsui::weblog

電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

誠に恐縮ながら、またまたプログラムネタ

またまた性懲りも無くプログラムネタ。
チームのメンバーや部下に良く言う喩え話がある。
「効能が謳われていない温泉に入れるか?」(別にたまになら入ってもいいか)
「副作用が明らかにされていない薬が飲めるか?」(まぁ、既存の薬の不甲斐なさを新薬がなんとかしてくれるかも・・っていう期待は無いわけでもないか)
「大学病院のモルモットになりたいか?(うーん、先進的な医療を受けたいっていう患者もいるか)」
なりたいわけが無いのである。たぶん。自分なら嫌だ

話が抽象的であるが(いや、これ以上無いくらいに現実的な選択を迫っている気もする・・)
しかし、こんな酷い状況でも、横文字を並べて顧客を煙に巻いている業界があるのである。
顧客も顧客で、ベンダの横文字が理解できる自分がちょっと偉いみたいな勘違いしてたりして(黙々と業務をこなしている同僚からはアホ呼ばわりされてるかもしれないのに、または「給料泥棒!」くらいに思われてるかも)
他ならぬ(自分も所属していると認識している)ソフトウェアとかITとか言われている分野。
いや、しっかりとした品質のシステムを納入しているメーカーが殆どなのだろうが、少なくとも(自分も含めて)自分の知る限りのベンダーは、そうではない。
これは自戒を込めていっているのだが、顧客に絶対的なメリットを保障するものを売れていないのではないか?
自分が良く知りもしないネタ(新しい技術)を使って、「とにかくやってみます」的な心もとない事例が多すぎる。
少なくとも、自分がソレを欲しいか?(欲しくなくても、少なくとも自分がまず使ってみて十分にメリットを感じているか?)自信を持ってお勧めできるか・・・と考えていくと、だんだん元気がなくなってくる(汗)
だから、それを自分が作っているから言えないのではなく「これより、あれの方がいいですよ(悔しいけど)」とか「自分が十分に挙動を知り尽くした手法でしか、プログラムなんて作れない」
使ったことの無い工具で作られた家なんて怖くて住めないし、公道を走ったことのない車なんて、恐ろしくて乗れない。そこまで酷くはないにしても・・
だから、数年後は○○が来るなんていって、新しいOSやら新しい概念に果敢にもチャレンジするなんてことは、ユーザにとってとっても失礼極まりないことだと思う。
本当にユーザに貢献しているプログラムって、DOSコマンドやらUNIXコマンドやらっていう、絶対にユーザを裏切らない安定度を持ったものじゃなかろうか・・と。
うん、同僚が困っているのを見て、WSHで簡単なスクリプトを組んであげる人とか、お客の現場に居たりするが、その会社の情報システム部よりも、よっぽど現実的な業務システムを組んでいると言えたりしないか?なんてね。
なので、技術的に詰まらないプログラムでも、当たり前のように使いこなせていて、誰かの役に立っているってことは非常に重要なのではないかと?
最近の醜い例で言えば、建設・土木業界で鳴り物入りで実施された電子納品ですよ。自分もXMLだのスキーマだのってちょっとだけ加担したのだが・・。(・・っていうか提案・・・いや、モノを収めたかな?・・・だんだん元気がなくなってくる)。あの時、電子交換基準だのEDIだのと騒いだ奴等は、違法建築レベルの極悪人じゃないかしらんと思えてくる。
はじめは大変だけど、データが共通化されれば、業者間のノウハウの共有が進んで、結果的にローコスト体質になって、みんながハッピー!って嘘つけ。現場は慣れないCADを覚えて、死ぬほど細分化された属性情報を付加して、納品媒体作成時のXMLデバッグに悩まされ・・挙句、それなりのコストをかけて作成された電子納品媒体は、発注者の机の引き出しで、誰にも共有されずに死蔵されているわけである。あれ、国内の土木・建設・建築業界弱体化のための陰謀じゃなかったのか?なんて邪推したくなる。電子入札だの、電子政府だの・・って某国の陰謀だな、やっぱり。仕事が楽になっているなら、職員減らしたり、天下り先の仕事がひとつでも減ってもいいのに。(鬼)
データモデリングだのデザインツールだの、WBSだの、Web2.0って専門誌はうるさいけども(笑)
大事か?それが本当に大事か?専門家の飯の種か?
わしら思想を広めるのが仕事か?って
今日も自問自答するのである。