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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

自然言語解析や自動応答システム

調子に乗って、自然言語解析や自動応答システムの話題。
ろくにソースも自分の研究成果も無しに、適当なことを書き綴るのも非常に荒っぽいやり方だが・・。
少し前、どこだかの(シャープだったかな)コマーシャルで「東京で旨いラーメン店」なんて音声入力すると、検索結果が出てくるなんていうのをやっていた。
面白い技術の割には、使われているのかどうかも分からんが。
IBMのViaVioceが音声認識の技術では結構有名だし、Microsoftの研究所では音声認識自然言語処理の技術をOSに搭載するとやらで、そこそこ実装レベルに進んでるらしい。
確かに、WindowsXPでは標準でIME音声認識のオプションらしきものがあるし、PCに向かって話すことに抵抗があるのは、すでに旧人種の部類なのかもしれませんねぇ。

・・・で自然言語を使った検索システムって何があるかというと、これが結構ある。
個人で購入するような代物でなくって、例えば、ジャストシステムのコンセプトベースサーチなんかは、さすがに日本語処理のパイオニアだけあって、素晴らしい検索結果を返すようだ。ナレッジマネージメントっていうと必ずコンセプトベースサーチが出てきてたもんなぁ。

もっと凄い話を聞いたのは結構最近なんだけど、日々物凄いメール問い合わせが送られてくるコールセンター業務みたいなところで使用する”自動応答システム(自動回答システム)”っていうのがあった。
メールの本文を単語に分割して、意味をつなげ、過去の文例を参考にして、自動的に回答文を生成するっていう仕組みだった。
eショッピングシステムの「○○さん、お買い上げありがとうございました・・・受注明細・・・うんぬん」なんていう定型文の自動送付なんていうちゃちな仕組みではない。
きちんと意味を解釈して、最適な答えを導き出すというではないか。(本当か?)
いくつかの単語が含まれている場合には、これこれこういう条件分岐で回答テンプレートを検索し、最も該当する単語が多く含まれる文章を自動送付・・・なんていう仕組みなら、既存の全文検索技術で十分に出来そうな気がする。

こういった仕組みが出来てしまうと物凄いことになっちゃう。
例えば、ビギナーってのはFAQもろくに読まずに、質問を投げちゃったりするが、プログラムが過去の質問と回答を解釈して、自動的に返答しちゃうってのも(たぶん)同じ技術で出来ちゃう。
会社の中で、新人君がベテランの知識を簡単に引き出すことも出来るだろうし、たくさんの知識を詰め込んじゃえば、2001年宇宙の旅のHALみたいな知性体にまでなっちゃうかも(ほとんど妄想です・・・すみません)

自然言語解析や自動応答システムの話から、ここまで妄想しちゃう自分の脳ってのも、コンピュータ技術と同様、不思議な代物なのである。