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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

クラウドコンピューティングって

なんだかバズワードの匂いがする。クラウドコンピューティング
知っておいた方がいいような、知らなくても全く関係ないような
まさに、存在自体、単語自体がふわふわとクラウドな感じだ
・・で誰が何を言っているのかと、
クラウドコンピューティング入門/小林祐一郎&できるシリーズ編集部(インプレスジャパン)
クラウドコンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの/西田宗千佳を購入、赤ん坊の泣き声をBGMに聴きつつ読破した。
やっぱりバズワードの匂いが強烈に放たれている気がする
臭い、匂う、匂うぞ
クラウドという表現は、Google社の創設者の口から出て、色んなところで尾びれがついて、いろんな立場のいろんな人の、妄想がくっついて、流通しているようだ。
昨日、とあるIT系セミナーの席で、発表者がクラウドコンピューティングの凄さについてこう言った
「もし、複数サーバから成るクラスタで、負荷分散Webアプリ、スナップショットが自動的に行われる冗長化システムを構築しなければならないとすれば、どのように工数を見積もりますか?」「ハードウェア調達、OSインストールなどすべて含んで3ヶ月くらいと答えるのではないでしょうか?」
「私達は、30分で実現しました」と来た。
その答えが、アマゾンのインフラ提供サービスで、5台でも10台でもサーバインスタンスを立ち上げ、1サーバあたり8000円/月程度で使えるとのこと。
もし本当なら凄いぞ!と思った。

・・で上記の通り、本を買い、読んでみたわけなのだが。
先のセミナー発表者の表現は、あまりにも誇張されている。(実際に30分で出来たとしてもだ)
amazon ec2について少しだけ調べたんだけど、amazonのインフラを使って仮想サーバを時間貸ししますよーっていう感じ。負荷状況によって仮想サーバの性能をアップさせたり、分散構成を取ったり・・ということまで分かった。月額7500円くらいで、別途データ転送量がかかる。VMWareなんかで動いているんだろうか?。分からんが仮想サーバによって、ホスティングに大きな可能性が生まれたことは分かる気がするよ。実体験として。

それで、本題に戻って、クラウドの話。
自分が知識として入手した情報からは、
ASPSaaS、PaaS
PC→PC,携帯電話、スマートフォン、ゲーム機(ユビキタス
サーバ→仮想サーバ
iPhoneを例に挙げるまでもなく、クライアント端末は何からでもWebサービスに接続するようになって。
携帯電話キャリアのIPゲートウェイサービスや無線LAN環境によって、どこからでも接続できる。
そこにきて仮想化技術によるサーバのパッケージ化や分散構成が推進され、利用者は、サーバやクライアントを気にすること無く、サービスを利用し、データをネットワーク上に保存するようになってきている(気がする)。
確かに、一番目新しくて面白いのは、仮想化でサーバが構築され、Amazonが事業者向け(個人、中小、大企業を問わない)にWebから仮想化サーバのインスタンスを生成できる(=OS,DB,Webアプリ開発環境が一式でパッケージ化された)インフラサービスを安価な月額費用で提供していること。過去のASPは、端的に言えばWebサーバの仮想ドメイン貸し。SaaSがアプリケーションパッケージの提供、ブレードサーバだの仮想サーバだのというサーバハウジングの話題が、もっと分かりやすくサービスメニュー化されてきたっていう感じか。
Web2.0が誇張に満ちていて、こちらからあちらとか言い過ぎたせいで、「またかよ」という感じが強い。
だって、PCにソフトをインストールしなくなる日を想像できないし、自分はいまだにメールボックスを自分のPCにしか置いていない、Gmailがどれだけ容量をアップして、検索性能を誇っても全く使う気がしない。写真をネット上において誰かと共有することも、仕事で使うOffice文書をインターネット上においてコラボレーションするなんて、「正気の沙汰か?」と思うクチだ。スマートフォンGPSを使って何かしたいとは思っているが、パーソナルナビゲーション機能を使って、外に出てどこでランチを食べようか「近くのラーメン屋」なんて検索しないだろう。
クラウドコンピューティング周辺から感じる臭気はそんなところから感じるITばら色幻想の感じだ。コンピュータとリアルの境界をなくす!
アンドロイドのコンセプトがその辺りにあるらしいが、その部分については大きく頷きたい。
でも、あちらとこちらとか、雲からサービスの提供を受けるとか、妄想的な言い方を垂れ流さないで欲しい・・と思う。「ユーザにどんな便益があるのか?」という点だけで論じて欲しいと思うのだ。
よく興奮気味なIT系技術者が、偉い人から浴びせられる言葉「何ができるんだ?」「どう凄いんだ?」っていうことだね。

■その後の調査結果
「世界に5台のコンピュータがあれば良い」のフレーズが使われているクラウドコンピューティング。その意味合いは
5台のコンピュータとは
amazongooglemicrosoft、yahoo、ibmの提供するWebサービスだ・・なんていう身も蓋も無い(だけど結構リアルな)ことが書かれていた
ひでぇ話だな。全部これらのコンピュータサービス会社に任せちゃえばいいじゃんっていう話なんだもんなぁ。結局そうなっちゃうのか。米国の国策的には。
PC9801とDOS/Vの対決、ワープロ専用機とMSWord、TRONLinux富士通コンパック、その次は多分国産携帯とアンドロイド。・・でクラウド
世界の情報を一国に集中させちゃっていいのか?本当に良いのか?