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レクイエム/アディエマス〜カール・ジェンキンス

アディエマスの6枚目なのかカールジェンキンスのソロアルバムなのか謎である。しかし、中身は間違えようもないアディエマスサウンド
レクイエムというタイトルから想像されるとおり、賛美歌サウンド。帯に書かれているキャッチコピー”俳句にインスパイヤされ西洋と東洋の融合によって生まれた鎮魂歌”は、言い過ぎ。音楽を聴いたところで、まったく西洋と東洋が融合していない。スピリチュアルな面で影響を受けたとしても、ジェンキンスサウンドにはまったく関係がなく、逆に興ざめなコピーだ。安っぽい。
せっかく1、4、9、13曲目などで崇高な、これまでのアディエマスの傑作と比較しても遜色がない、素晴らしい曲が含まれているのに、妙なジャパネスク的解釈は止めていただきたい。
ミリアムストックリーのボーカルがなくても、曲の良さとアレンジの多彩さで十分に確立された芸風である。
アディエマス”と冠してしまったのは、単純に日本でのマーケティング的決定なのだろう。そうすれば売れるだろうし、カールジェンキンスっていうよりもヒーリング系筋には通りが良いだろうから。
アディエマスなのかカールジェンキンスなのか?とはじめに書いたが、実はそんなことはどうでも良いというか、カールジェンキンスアディエマスなんだと言うことが、非常に明確にわかる一枚なのである。
※同じく、ミリアムストックリーのアルバムを聞いてもアディエマスを感じるが、ミリアム=アディエマスではない。アディエマスのボーカルを聞いていたのか、サウンドをより注目して聞いていたのかという聞き方の違いだけのような気もするのである。