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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

100年に1人のシャーマン名古屋に降臨

元ちとせ コンサートツアー2006「春のかたみ」 愛知厚生年金会館に行ってきた。
歌唱法が変わったことと、ニューアルバムの曲調に不満があったのであるが、シャーマンが降り立ち声を出した瞬間にそんな思いは消し飛んだ。アルバムリリース後のツアーであるので、新曲中心であることは自明であるが、過去のヒット曲も折込済みで(ちょっと少ないかな)、まず満足な内容だった。
席が良かった(E21←前から5列目の中央付近)ので、たっぷりと表情を見ることができた。CDで聞いているのと違い、言葉が突き刺さる、体の動きも含めて曲に表情が加わる。大切に言葉をつむぎだす姿を見て、感動しない人はいない。はじめの3曲で完全に引き込まれた。
今回最も期待していた”いつか風になる日”は、パワー感こそDVDに及ばないものの、胡弓に寄り添われながらしっとりと聴かせてくれた。(生で聞いたら泣いてしまうかも・・と不安に思っていたが、なんとかクリア)
残念だったのは”ワダツミの木”。苦しそうだった。体全体を震わせるようなサビが聞けるとは思っていなかったが、ちょっと体を労わった歌い方(←上手い言い方だね)。そういった見方をすると、”この街”なんかもっときつそうなんだけど、こちらはアレンジが変わっていて、アコースティックでゆったりという感じ。原曲はバンドサウンドで焦燥感を演出する中、絶叫っぽく歌うので、元のアレンジだったらきつかったと思う。
一番のダークホースは、”死んだ女の子”
この曲は怖いほどの情念で歌い上げた。この曲の前まではアップ系の曲で動き回っていたので、疲労が来ていたはずなのだが、強烈に思い入れがあると感じさせた。(魂が入ってた。ほんとに怖かったもん。歌詞も霊が宿ったみたいな臨場感で)
しゃべりも人の良さが滲むナイスなモノ。会場が終始あったかい空気に包まれていた気がする。
色々な思いを抱えながらも復帰した”100年に1人のシャーマン”を影ながら応援したい。
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写真:ステージの様子(公演終了後)
これを書きながら、ニューアルバムを聞き返しているのだが、「結構いい曲入ってるじゃん」って聞こえ方が変わってるのが不思議ですな。

■セットリスト
1:春のかたみ New
2:羊のドリー New
3:前兆(まえぶれ) New
4:詠み人知らず New
5:黎明 New
6:はなだいろ New
7:恐竜の書き方 New
8:いつか風になる日 2nd
9:夏の宴 1st
10:青のレクイエム New
11:散歩のススメ LiveBest
12:蛍草(つゆくさ)の夜 New
13:甘露(アムリタ) New
14:音色七色 2nd
15:ワダツミの木 1st
16:語り継ぐこと New
17:死んだ女の子 *
18:祈り New
En1:この街 2nd
En2:Perfect
En3:翡翠 2nd
一言:「あれ?”ひかるかいがら”と”君ヲ想フ”が無いよー?」←いつか聴かせてね!
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写真:終了後、ロビーに張り出された曲目リスト

■調べ物
キーボード・アコーディオンDr.Kyon
ヴァイオリン・二胡土屋玲子(?)
ベース:井上富雄(?)