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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

消費者、市民の偉さ

個人情報保護についての駄文からの飛び火。
仕事で使っているパソコンを盗まれた、企業のリースパソコンが中古市場に流れHDD内容を読み取られる・・・名簿情報が高額で取引される。
これらを企業が悪意で行った場合、罰せられて当然だと考えるが、悪事の主体でもなく、幇助でもないのに法的な制裁と社会的な制裁の両方を受ける可能性があるのが個人情報保護法案である(たぶん)。
本当の悪人は誰だ!という話なのである。
過失で漏洩が起こった場合と、故意に漏洩を行った場合の違いがはかられて欲しいと思う。
個人情報保護以外にもおかしな話がある

大手スーパーに出所したばかりの悪党が入り、11ヶ月の子供を殺した事件。マスコミは犯人を追及するのではなく、「大手スーパーの警備体制や売り場の配置などに問題はなかったのか?」などと報じていた。
馬鹿か!
・・・という話である。パブリックな性質を持つモノ(この場合は大手スーパー)を攻撃していれば、公正だ、正義だとでも思っているのだろうか?
善良を装った完全な詭弁。偽装である。
こういった報道を見た市民、消費者とやらの中に「まったく警備や対策を行ってもらいたい」などと言うアホがいるのだろうか?
個人の権限やら権利なんていうのは、どこまで拡大してしまうのだろうか?
大手スーパーにとっても、社会貢献などの名目から「私どもといたしましても、今回の事故を遺憾に思うと共に、警備体制及びうんたらかんたら」などと思っていないことを言うから、ますます勘違い市民は「そうだそうだ」と当たり前かのように思ってしまうのではないか?

個人情報保護の話に戻れば、まず保護すべき個人情報のレベルを定め、しかるべき指導を行うとともに、何が危険な行いなのかを市民に対して啓蒙を行うことがあって、さらに何が故意で何が過失であるか、本当の悪党には厳格に対処するものであって欲しい。
名簿屋にかなり厳しい対処をする。医療や宗教、悩み、化粧品、性、金融に関する個人の”プライバシー情報”を悪用したモノに罰を加える。多重債務者のリストを街金融などアンダーグラウンドの世界に流したものは即,極刑。
生活の利便性のためにパブリックに公開せざるを得ない情報(氏名、電話番号、メールアドレス、住所、年齢、性別)などは保護に当たらないとしたらどうか?

市民生活にとっての善悪を定義する法律であって欲しい。