y-matsui::weblog

電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

BGM / YMO が30年前っていうことは

YMOBGMというアルバムがある。1981年発表だから、ちょうど30年前。
30年て、自分がティーンだった当時の1980年代に、1950年代の音楽を聴いてたおっさん達と同じ。
ロックンロール、ジャズとかロカビリーとか「古臭いなぁ」って思っていた。
でも、今のティーンが1981年のYMOを聴いたら、やっぱり「古臭いなぁ」なんてなるんだろうか。
今、BGMを聴いても、全く古くないし、当時の空気感や時代の雰囲気もそのまま蘇る気がするのに。
80年代に50年代を懐古していた、あの親父達(細野さんも50年代好きなんだよね)にとって、30年前は青春であり、リアルな音楽体験なんだろう。

今TVで流れている音楽はどれもこれも全然退屈で、80年代のYMOの方が刺激的に聴こえてしまうのは、”やっぱり”個人的な体験なんだろうな。

HappyEndたまらんな。音楽っていうか音響体験。物凄いイメージが喚起される。吹雪とか、熱砂、空虚な部屋とか、月面とか、悪夢にうなされて起きると、汗びっしょり・・っていう感じの曲。
1000のナイフのカッコいいこと。変調が聞いたメインリフ、ドラム、譜面にならない狂気のキーボードソロ最高だ。
CUE、バグパイプみたいなフレーズがアイルランドを想起させ、その後のテクノの定番になったデケデッデケベース&3泊目に入る非楽器音のシーケンス、ロマンチックなPAD音と、切なげなユキヒロボーカル&YMOコーラス、唐突なユキヒロエンディング。
中1だった当時からMASSが一番好きで、今でも変わらず大好き。これって凄いことだ。
当時謎めいた無限音階が話題になったLOOMで幕を閉じる。
この曲(音響)を聴きながら、当時の中学生坊主は、「サイレンが鳴り響き、人々の叫びがこだまする、原爆投下後の広島・長崎」をイメージしていた。
丁度、両親が持っていた”広島”の原爆パンフレットを見ていたからだろう。
(ぐにゃぐにゃになった空き瓶とか、8時何分だかで停止した時計とか。ケロイドとか)

やっぱり名盤だ。BGM
40年経っても聴けるな、きっと。
いや、50年経った時、自分が60歳オーバーとなった時に、BGMを聴いて
「あぁ、名盤だな、BGM」って言っていたい。