ポータブルマルチトラックレコーダを27000円で、32GBのSDカードを880円で購入し、曲のオケをしこたま仕込んでいるのだが、ふと、学生時代のバンドでデモテープをダビングしている光景を思いだした。
当時は、MDでマスターを作り、テープに録音してはダビングするということを繰り返していたのだが、(大して音が良くないくせに)テープ代が100-200円とかしたよなと。
これに対して、SDカードが32GB 880円て。
しかも、中にマルチトラックで100曲とか格納できて、メディアのコピーもできると来た。(FAT領域以外はどのようにコピー、バックアップできるのかは知らない)
880円で100曲入るなら、1曲あたりのメディア単価は8.8円だ。
「安い!安すぎる!」
■思いつきレベルで・・・
”マルチトラックのデジタルオーディオを販売するというビジネスモデル”
はどうか?
メディア単価が1000円足らずなら、アルバム10曲-20曲単位で3000円とか5000円とか、プレミア価格で、マルチトラックデジタルでリリース。
アマチュアミュージシャンでもプロミュージシャンでも良いが※、ドラム、ベース、ギター、ヴォーカル、キーボード、打ち込みオケとかをマルチトラックで収録して、各自エフェクトやマイナスワンや、リミックスなんかを楽しめる。
コピーやDAWでの再利用が出来ちゃうので、著作権や二次利用権とか面倒くさい問題はあるが。
どうぞ好きに流用して使ってください、音楽のオープンソース化というか。
あれか、音楽とかソフトウェアの世界は、著作権とかライセンス商売だから、流用しやすくて、コピーが簡単じゃダメか。
■音楽の市場(プレイヤーとか素材とか演奏データとか)
・音楽の消費
スマホで音楽を聴くからウォークマンの市場が小さくなったとか、音楽をストリーミングで聴くのでCDが売れないとか、それはあくまでもステレオ音声の話。
付加価値の高いマルチトラックのデジタルデータが流通したことはかつてない。
・作る人の音楽市場
音楽の消費って完成品を聞くだけではなく、楽器の音色データや、サンプリングCDなんていう(ニッチな)市場があった。
憧れのミュージシャンの使った楽器や音色、演奏データ(MIDI)、楽譜、サンプリング素材CDなどなど。
不埒な輩なら余計なことを考えるだろうが、音楽のファンは、突き詰めて言えば、自分の演奏とコラボしたいとか、自分で歌いたいとか(だからカラオケするんだ)考えているので、ギタリストもベーシストも歌い手も、ドラマーも楽しめるのは、マルチトラックの演奏データだと思う。
・プレイヤーの問題
マルチトラックのレコーダが3万円以内で買えるなら、持ち歩く音楽ではなく、リミックスや音楽を作る楽しみのために、タスカムのMTRがもっともっと売れても良い。
ビックカメラやヤマダ電機でタスカム、ZOOMを求める老若男女の行列って面白いなぁ。